ニンジンスキーに捧ぐ

れっつキモヲタライフ

エルサリオン

らくがき、子供時代

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今日の死体蘇生もうまくいかなかった。
生き返るんだけど、どうしてみんな老いたゴブリンのようにしわくちゃで
目はうつろでなにも喋らないんだ?これじゃあ目を開いているだけの死体でしかない!

付呪の応用でようやく魂を死体に閉じ込められようにはなったけど、ぼくの術式は
まだまだたくさんの問題がある。入魂するさいの肉体老化の効果を取り除くことが次の課題だ。
ぼくの足りない脳みそじゃどこまでできるかわからないけど、もう少し自力でなんとかしてみるしかない。
誰に教わることもできない。魔族の死霊術式の本を手に入れたいけどあまりにも危険だからね。


ああ、それにしてもぼくを称賛するやつら・・・両親や親戚、金魚の糞みたいな友達、教師たち、
ぼくがこの道にはまっているのを知った時、どんなに醜いつらを晒すだろう!

兄さんがこのまえ、森で魔界からサラマンダーを召喚して会話していたのを見た。
両親は弟が大事で自分は愛されていないのかもしれない、って言ってた。

そうだね、父さんも母さんも、兄さん、あなたのことなんかこれっぽっちも愛していないよ。
そしてぼくのこともね。

彼らはぼくたち兄弟じゃなくて自分自身を愛してやまないんだ。あいつらはぼくを一心に愛してるように見えて、
こんな息子を持ち育てる自分たちを称賛してほしいんだ。みんなから愛されたいんだよ。
そうされることであいつらは骨の髄まで満たされる!ぼくたちは彼らを彩るための装飾品にすぎないのさ。

その証拠に、あいつらは死霊術と魔族の死霊術師を根絶やしにしたい偉大な正義の破壊術師だというのに、
こうしてぼくが毎日夜中にベッドを抜けだして、こんな暗い洞窟でその死霊術の見解と術式を
書き記しに来ていることにもまったく気付いてないだろう?ほんとうに愉快だよ。
ぼくは装飾品扱いされようがかまわないけどね、ぼくはぼくの善いと思うことをおこなうだけだ。


でもぼく自身、死霊術が犯罪なのはわかってるし、研究途中で牢屋に入れられるわけにもいかない。
ぼくは他者の蘇生に力を入れているけれど、そろそろ自分自身のことについても考えなくちゃならない。
ぼくはこの術式を普遍的なものにしたいけど、課題は山積みで、そうなるまでにとんでもない時間がかかると思う。
その成果が出るまでに、もし逮捕されて死刑になってしまったら、全ての研究が無駄になっちゃう。

おまけにもうすぐぼくは帝都大とその寮に入れられてしまう。可愛い死体たちともしばらくお別れだ。
帝都大がなんだっていうんだ?殆どのエルフはあの大学を崇拝しているようだけど
ぼくは墓地の一つもないあんなところに入って卒業することになんの価値も見いだせないよ。


なんにしたってこのままではぼくに残された時間はきわめて少ない。
そしてその時間の問題を解決する最善の方法は・・・ぼくが不死の存在になることしかない。
その手立てを考えていかなくちゃ。

  1. 2014/12/23(火) 00:10:43|
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